2026年9月17日(木)、18日(金)
山形県山形市 山形国際交流プラザ 「山形ビッグウイング」において
2026年度2回目、通算22回目となる「実装・組立プロセス技術展」を開催いたしました。
【出展社と出展製品

以前より、SMT設備の主要メーカー様には定期的に出展をいただいておりましたが、今回は初の試みとして、パナソニック コネクト株式会社様とヤマハ発動機株式会社様(企業名五十音順)に同時に出展していただき、2社の製品を中心とするモデルラインを展示いただきました。
パナソニック コネクト株式会社様


ヤマハ発動機株式会社様



2社のラインをじっくり見られる機会ということもあり、10時のオープン直後から予想を超える多くの見学者の方にお越しいただきました。

【会場の様子】
各社のブースも朝から大盛況となりました。











【特設SMTゾーン】
- パナソニック コネクト株式会社様

- ヤマハ発動機株式会社様

- お悩み事相談コーナー
千住金属工業様 はんだ付け体験教室

- ブロードリーフ様
「”すぐ”できる現場のムダどり」

【新製品・新規出展企業】
今回「お悩み事相談コーナー」には、新たに株式会社ニソール様にご出展いただきました。
ニソール様は基板設計業務や回路設計・基板設計CADである「CADLUSシリーズ」の販売を行っておりますが、新規事業としてアプリ開発を手掛けております。
今回、MUSUBIの来場者管理アプリを開発いただいたご縁から参加いただきました。
来場者管理は事務局が従来抱えていた課題でしたが、来場者様に出来る限りご負担をかけず、スタッフによる操作性が高く、知りたい情報を的確に把握できるという、
非常に満足度の高いシステムを短期間で開発いただき、ご提供いただきました。
会期中、ブースにはAIの活用やアプリ開発について相談をする方が訪れていました。
【セミナー・参加型イベント】
- パナソニック コネクト株式会社様
「実装工場オペレーション&メンテナンスソリューション」

「最新はんだ印刷技術の基礎と実践的最適化手法」

- 株式会社アイビット
「実装基板検査に最適なX線検査装置について」

- KARAコンサルティング株式会社
「現状を変えるきっかけに!!お困りごとを補助金・助成金で解決!」

- メイショウ株式会社
「”結ぶ”ことで実現する『リワーク工程の完全自動化とSMTラインDX』」

- 株式会社ブロードリーフ様
「”すぐ”できる現場のムダどり。 『AI×カイゼン』が解き明かす現場の真実」

- ヤマハ発動機株式会社様
「現場からの声を吸い上げ、ヤマハ発動機がご紹介する最新実装⽅法2026」

- 千住金属工業株式会社様
「現場の品質改善に役立つ はんだ付けのコツ」

【特別コラボレーション企画|IVIとつくる「つながる工場」】
今回のMUSUBI山形展では、特別コラボレーション企画として、2015年に発足した「インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)」の理事長を務める西岡靖之教授(法政大学)が山形までお越しくださり、「つながる工場、つながる現場~現場のExcelシステムから未来が見える~」というテーマのセミナーと、来場者参加型の「ゲリラ型ディスカッションボード」という、「つながる工場」の実現をテーマにした2つのプログラムを実施しました。
※ちなみに、こちらの企画はMUSUBI相談役であるメイショウ川杉社長が西岡氏の所属するフォーラムに参加されたことがきっかけとなり、実現しました。
|セミナー
「つながる工場、つながる現場~現場のExcelシステムから未来が見える~」

17日(木)のセミナーは、日本の現場の”強さ”について、自分たちで主体的に考え問題を解決していくという内容でした。
しかし、その強さゆえに現場が課題を抱え込みすぎてしまい、限界に近づいているのではないかという問題提起から始まりました。
業務効率を高めるために、機械を導入すること、ITを駆使して自動化を行うこと、機械の性能工場を求める続けることを、仕事の中に利用する頻度の高いソフト「Excel」を例に出し、完璧を求めて作り込みすぎると、かえって身動きが取れなくなってしまうため、あくまで”今”を支えながら次のステップへ進むための踏み台として使いこなすことが大切だと述べられました。

本セミナーで特に強調されていたのは、「ITはあくまで道具であり、主役は作業者である。そのため、装置を中心に据えた仕組みづくりはうまくいかない」という視点です。
装置任せにするのではなく、自発的な改善を重ね、現場の全員が使いやすいITを共に育てていく。
新しい装置を開発し販売を行う方、装置を導入し効率を上げようと考える現場の方、どちらの立場においても考えさせられることが多かったのではないかと思われます。
製造業をより良くしていくための力強いメッセージの中に、多くの気づきが得られる講演でした。
ちなみに、講義の途中に出た「書類やモノの山と違って、パソコンの中に入った情報は溜まった瞬間に見えなくなってしまう」という『情報の無駄』に関する話と表向きはきれいに整った工場のシステムでも、裏側を覗くと古くからのシステムがいくつも混在していて、担当者しかわからない、触れないブラックボックスになっているケースが少なくない。という話には会場でも多くの方が頷いていました。
|ゲリラ型ディスカッションボード
18目(金)午後は、来場者が匿名で「つながる(自動化/省人化/エラー防止)」をテーマに日頃の課題や意見を自由に投稿できる「ゲリラ型ディスカッションボード」が設置されました。
そして、集まった声をもとに、15時より西岡氏を中心にフリーディスカッションを実施しました。

ディスカッションでは、業種を越えて共通する製造現場の悩みが次々と共有されました。
まず話題に上がったのが「検査」の位置づけです。
「検査そのものは付加価値を生まない」という意見が出る一方、「品質を守るために検査工程を外せない」という現実があります。
本来は不良が発生する前に手が打てるのが理想ですが、参加者からは「出てしまった不良を解析し、二度と起きないようにフィードバックする仕組みこそが価値を高めるのでは?」という声も上がりました。

次に、自動化についても活発な意見交換が行われ「IT化の前に、まず自動化させたい工程がある」「イレギュラー対応は知識が浅いと難しい。見える化・数値化・先回りした情報提供が欠かせない」といった声が出た後で、「いきなり全部ではなく、住み分けをしながら自動化を進めていく」「真似しやすい形にして、複数の企業で分担していく」という、無理のない進め方への共感も広がりました。
また、「不具合が出てもフィードバックの横のつながりがない」という課題や、目視検査・トレーサビリティといった個別の取り組みが進んでいるという声も紹介されました。
さらに、「PDCAではなくPDSA(Study)にすべきではないか」という提起や、業界における不良品にもランクをつけて値段を決め、双方が納得できるタイミングで価格をすり合わせて取引をする、といったユニークなアイディアもありました。

終盤には、「その機械自体は自動化できなくても、仕組みを他の工程に組み込んだり、流し方を工夫することで効率を高めたり負担の軽減をできることがあるかもしれない」といった気づきも生まれました。
会社や立場、仕事の内容を超えて、現場目線のリアルな声がたくさん発せられたこちらのディスカッション、参加者からは「扱っているものは違う企業同士なのに、同じ悩みを抱えていることがわかった」「良い時間になった」「MUSUBIだからこそ実現できる場。次回もぜひやりたい」といった声が寄せられていました。
実験的な側面の強い取り組みでしたが、とても面白い取り組みであったと思っています。
この先の展示会では、より多くの方にお悩みや課題を投稿いただき、より多くの方にディスカッションへ参加してもらい、より多くの意見、考え方を共有でき、学べるイベントになれば良いと願っております。
|会場にて
パナソニックFSエンジニアリング株式会社 取締役 回路形成営業統括部長 齋藤仁氏(右) と
IVI(インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ) 理事長 法政大学大学院 デザイン工学研究科 システムデザイン専攻教授 西岡靖之氏(左)

齋藤氏は、長年、西岡氏を尊崇されており、日本が “スマートファクトリー” の導入を課題として掲げ始めた頃、齋藤氏は西岡氏の研究文献を参考に研究されていたとのこと。
齋藤氏は、尊崇されている西岡氏と今般MUSUBIのイベントを通じて、お顔合わせできたことを大変に喜ばれ、初日の懇親会では、ものづくりの本質について熱いディスカッションも繰り広げられました。
【最後に】
休憩・会議用のフリースペースではすっかり定番となったケータリングカフェ LE CAFE GOATのコーヒーとZONOベーグルは今回も大人気でしたが、
このほかに、高級オーディオメーカであるPDN様に出展いただきました。

ホールの都合上、制約される部分が多く、性能が十分に発揮できているとは言い難いと伺いましたがそれを差し引いても、なお、心地よい重低音がラグジュアリーな空間を演出してくれていました。

※選曲は渋く70年~80年に青春時代を謳歌した出展者様、来場者様を喜ばせてくれるものでありました。そして、時折、出展者様からのリクエストに応える場面も見られました。
こちらの皆様の協力のおかげで、フリースペースは終始リラックスして休憩されている方、真剣な打ち合わせを行う方で賑わっておりました。

取材中、名刺交換をしてるだけなのに驚いている方がいたので何かと思って覗きました。

とても素敵なネイルです!
最初、透明な背景のシールを作ってその上にジェルをコーティングしたのかと思いましたが、話を聞くとなんと、ネイリストの方のフリーハンドとのことです。驚きのクオリティーでした。
この方は、きっと、はんだ付けも上手にできるのだろうと思います!
【まとめ】
今回はパナソニック コネクト株式会社様とヤマハ発動機株式会社様の手厚いご協力もあり、多くの関係者様にご来場いただき、大変活気ある展示会となりました。
| 会期 | 2026年9月17日(木)〜9月18日(金) |
| 開催時間 | 10時〜17時 |
| 会場 | 山形国際交流プラザ 「山形ビッグウイング」 |
| 2日間の合計来場者 | 339名(1日目:178名、2日目:161名) |
次回、2026年最後を締めくくるMUSUBIは、11月26日(木)~11月27日(金)の2日間、京都「みやこめっせ」にて開催いたします。
3年ぶりとなる京都開催は「EMSゾーン」の特設をはじめ、新たなセミナーやイベント企画を準備しております。
詳細は近日中に発表いたしますので、関西・京都地域の皆様はぜひご期待ください!
【おわりに】
9月18日(金)閉会後、多くの参加者が帰路につく中、その夜を改めて山形で過ごし、19日(土)の早朝に動き出したMUSUBI出展メーカー、関連商社、協力会社のスタッフが16名おりました。
シルバーウィークの初日、早朝から彼らが向かった先は山形県北村山郡大石田町の大石田ゴルフクラブ。
今回、任意の懇親会としてMUSUBI懇親GOLFコンペが開催されました。

懸念された天候も午前中には持ちこたえ、初秋らしい暖かな気候に恵まれました。当ゴルフ場は口コミサイトでも評判が高いのですが、とにかく綺麗なコースです。
コースコンディションがとにかく素晴らしく、各参加者が親睦を深めながらプレーを楽しみました。
一部の欲張りな人だけ、1打当たりの費用対効果を下げる?ことに夢中でしたが、それ以外の方はとても素敵なプレーをする方が多く、草刈りをする人も、大きな声で叫ぶ人も、トレッキングをする人もあまり見られませんでした。
MUSUBIの関係者は今回は参加できなかった人も含めて、ゴルフ好きの方が多くおります。ゴルフが好きな実装関係者の方、商社関係者の方はぜひともお申し出ください。
仕事だけでなくゴルフでも競争?共創させていただきたいです!