2025年11月兵庫・姫路開催 結果報告

展示会結果報告

2025年11月6日(木)、7日(金)に兵庫県姫路市の姫路市文化コンベンションセンター「アクリひめじ」にて、2025年度4回目、通算20回目となる「実装・組立プロセス技術展」を開催いたしました。

【展示会概要】

会場となったアクリエひめじは、JR姫路駅から徒歩10分にある好立地のため、今回は大阪、神戸、岡山、広島と言った遠方からのお客様にもご来場をいただき、1日目も2日目も大盛況となりました。

今回、こちらの開催報告レポートでは

  • 初出展の新製品(4社4製品)
  • お困りごと相談コーナーと技術セミナー
  • SMTゾーン
  • UVゾーン
  • EMSゾーン
  • 主幹事インタビュー

についてご紹介します。

【新製品概要】

今回は、参考出展を含め、新製品を紹介した企業が4社ありました。

  • 株式会社サヤカ 下切り基板分割機「SAM-CT34XZ typeⅡ」

    下切り基板分割機「SAM-CT34XZ typeⅡ」は高密度実装された回路基板を個別のサイズに切り分ける分割機です。
    (下切りとはもともと背の高いコネクタ・部品搭載の基板用に開発された設備です。)
    「SAM-CT34XZ typeⅡ」の特質すべき点は2つのテーブルを持つとともに、切削速度も向上している点です。これにより作業性が大幅に向上しました。次に標準搭載機能です。まず画像処理カメラ付きで、カメラにて基板を画像として扱えるようになり、プログラム作成に基板のDXFデータが不要になっているのが主な特徴です。
    またそのカメラによって認識マークによる位置補正や、QRコードにより自動で切断プログラムを変えることも可能になりました。
    その他、刃物の多段切換えや自動刃物交換、刃物径測定等の機能も標準装備です。これらの機能により安全に基板分割が可能です。また設備上部にアームロボットを設置するなどのレイアウトが可能になり、設備の自動化が非常に容易になりました。

 

  • 日置電機株式会社 インサーキットテスター「FA1220-62」

    インサーキットテスターは電子部品が実装された基板の良否判定を行う検査装置。
    「FA1220-62」は現行品と同じ計測性能を搭載しています。その一方で、従来の機能を限定し、サイズ(高さ、設置面積)を小型化することで費用や運用面などの課題をクリアした製品です。本展示会ではパネル出展でしたが、こちらのFA1220-62はピン数は標準で512ピン、最大で1024ピンに対応でき、民生品やEMS向けに最適化された仕様となっております。
    海外への販売を計画し、EU(欧州連合)加盟国の基準を満たす適合マーク「CEマーク」の取得を予定です。FA1220-62の販売開始は2025年12月を予定しております。
    ※こちらの画像は前回の宮城展のものになります

 

  • 株式会社マルコム スリムリフローチェッカー「SRC-3M」

    リフローチェッカーに、シリーズ「最薄ユニット」が新登場!
    最薄・最軽量、どこでも使える高性能リフローチェッカー
    リフロー炉の間口縮小化に対応し、外形寸法は
    ・メモリコア:幅28×奥行91×高さ7mm
    ・ 耐熱ケース:幅48×奥行174×高さ13mm
    従来品(右)と比べると、その小型化が一目で分かります。
    測定点数は1~3ポイント。電源には市販のコイン電池を採用しており、入手・交換が容易です。
    さらに、熱電対の断線検知や過去20回分のデータ保存など、機能も充実しています。
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    販売開始:2025年10月
    6chモデル:2026年2月リリース予定
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  • アルファーデザイン株式会社 卓上型塗布機「ACM-Smart」

    基板実装用防湿剤コーティング装置はプリント基板の防湿・絶縁を目的とした「防湿剤」を塗布する装置。
    実装後の基板を湿度・結露・腐食性ガスから保護するだけでなく、害虫ゴミやショートの対策にも有効です。
    同社はこれまでにインラインの全自動機を提供していますが、こちらの卓上型塗布機「ACM-Smart」(仮称)は試作開発などの少量多品種向けに開発されたコンパクトな装置です。2026年春頃の発売開始を予定しているとのことです。

【技術セミナー】

テュフ ラインランド ジャパン株式会社様

技術、安全、証明サービスに関する認証を行う同社が「CEマーキング制度の基本的な考え方/PFAS規制(REACH規則)について」を演題に行いました。

海外(欧州)への輸出を検討する企業にとってCEマーキングは必須。また、PFAS(有機フッ素化合物)の規制は日本、韓国、米国は州ごとに異なり、注意を喚起されました。

【お困りごと相談エリア】

千住金属工業株式会社様

今回が3度目となるはんだ付け体験コーナー。

140度という低融点のMILATERA(ミラテラ)をはじめ、ハロゲンフリー、鉛フリー、PFASフリーの特長の異なるはんだを用意し、来場者様に融点や濡れ性の違いを実感していただきました。

【SMTゾーン】

MUSUBIは後工程の自動化をテーマに開催している展示会ですが、来場者様のご要望にお応えし、表面実装関連設備を展示する「SMTゾーン」を特設しました。

今回はMUSUBI会員企業のレクザム様に加え、協力出展としてパナソニック コネクト株式会社様にご協力をいただき、同社の最新の印刷機「NPM-GP/L」とマウンター「NPM-GW」が展示されました。

実機の動きを静かな環境で、間近でゆっくり見れるとあって1日目、2日目のいずれも多くの見学者で賑わいました。

パナソニックグループで電子部品実装関連システムの販売やサービスなどを手掛けるパナソニックFSエンジニアリング株式会社様の齋藤仁取締役回路形成営業統括部長は本展示会の出展において「計画通りの良品生産と、設備が止まらずに生産が行える点を伝えたい」と話されました。


スクリーン印刷機の最新機種「NPM-GP/L」を説明するパナソニックFSエンジニアリングの齋藤取締役

スクリーン印刷機 NPM-GP/L は、良品生産の要の位置づけであり、高品質印刷を実現する様々な機能を保有しています。

温度や湿度などにより物性が変化するはんだだけでなく、設備の状態も監視、コントロールできることから、機種切り替えの短縮や、メンテナンス時期の最適化を実現し、生産時間の拡大と良品生産を促進します。

マウンターの最新機種であるNPM-GWは、装着精度や大型部品・大型基板への対応といったスペックの高さに加え、5M(huMan 人、Machine 機械、Material 材料、Method 方法、Measurement 測定のことで生産現場の変動要因)による、ばらつきを自律的に抑制し、設備を止めずに計画通り良品生産を行える仕組をアピールされていました。

特に、ユニットの状態をリアルタイムで監視し、状態が悪化する前に予知保全が可能となることで、メンテナンス不足によるエラー停止を抑制するほか、LCRチェッカーを内蔵し、部品のセットミスによる実装不良の防止、新型フィーダーによる部品供給作業の自動化(スキルレスも実現)が注目されていました。

そして、作業時の音が静かで、軽やかに稼働する点も訴求されていました。

大きな展示会場の場合、展示の近くではプレゼンテーションが行われていたり、音声付きの説明動画が流れていることが多く、製品の特長は理解しやすいのですが、自社の現場に近い環境で、機械の動きや音もしっかり体感できるのは、MUSUBIならではの特長です。

【UVゾーン】

電子基板を湿気、粉塵、化学物質などから保護し、摩擦や衝撃に対する耐性も高め、製品の信頼性と寿命を向上させるコンフォーマルコーティングは、住宅設備向けや車載向けといった高品質や高耐久を求められる基板をはじめ採用が増加しています。
以前は、溶剤系コーティング剤のスプレー吹きつけや刷毛塗りが主流であったため、適切な膜厚を均一に塗布するには、作業者の熟練した技術が不可欠でした。

また、作業の際に発生する臭気の問題もありましたが、UVコーティングは紫外線を照射するとわずか数秒で硬化が完了するため、生産速度が大幅に加速されます。
UV照射機のみで硬化を行えるため、乾燥設備も不要ですし、低温硬化であるため、熱に弱い部品や機材にダメージを与えることもありません。そして、臭気の問題も大幅に軽減されています。

このような背景から、UVコーディング防湿材の塗布、乾燥、検査工程の自動化は注目を集めており、MUSUBIでの特設展示も行われています。

UVゾーンの企画に携わったマランツエレクトロニクス株式会社の八塚照久本部長代理は「ラインの構築は年々増えており、UVのコーティング市場が伸びていることを実感している」と説明されました。

【EMSエリア】

今回は特別企画としてEMSエリアも設けられました。

MUSUBIは後工程に焦点を当てて発足した展示会ですが、EMS企業が出展することで、実装した後に、組み立てを行うところまでの関連製品とサービスをお客様にPRできるため、EMSエリアは企画されました。
常設の展示ではありませんが、見学に来場された企業様が実装工程後の生産を依頼する商談も増えており、人気が高まっている展示です。

主幹事インタビュー】

今回の展示会の幹事企業は株式会社東京測器研究所様が務めました。

同社管理部管理課の齋藤渉課長は「出展企業、そして実機の展示が多いため、搬入口の前にはブースをつくらず、来場者の見やすさ動きやすさを考え、経路はパーテーションベルトを用いて可能な限り直線を確保した」と話されました。

また、「来場者の受付と見学終了後に行ってもらうアンケート記入の場所を近づけ、少ないスタッフで対応できるようにした」と設営についての工夫を説明されました。

展示会は商談会であるとともに、イベントでもあります。パーテーションベルトを用いて通路の幅を狭めることで、来場者の密度が高まり、イベントとしての盛況感が高まりました。

【まとめ】

姫路開催はパナソニック コネクト株式会社様をはじめとする協力出展企業様や来場者様のアテンドにご尽力いただいた商社様のおかげと交通の便が良いことから、2日間とも多くの来場者にお越しいただいた展示会でした。

会期 2025年11月6日(木)〜11月7日(金)
開催時間 10時〜17時
会場 アクリエ姫路 1F A/Bホール
2日間の合計来場者 333名

【おわりに】

次回は2026年4月16日、17日。長野県長野市ビッグハットでの開催を予定しております。

特別展示や企画は計画中ですが、必ず皆様の期待にお応えできる実りのある展示会にすることをお約束します。

【おまけ】

マランツエレクトロニクス株式会社様AOI営業本部の八塚本部長代理のご令嬢である藤原心さんは同営業本部営業課に勤務されています。

営業部門の女性としては、同社初となる新卒採用で今年入社され、現在は、会社の仕事の流れを把握するため、まずは営業事務から勉強中です。

会場では、多くの見学者に笑顔で同社のレーザーマーカー装置について説明されていました。

女性の営業従事者が非常に少ない実装業界ですが、女性のきめ細やかなセンスは、お客様のお悩みに敏感に気付き、配慮の深いご提案やご対応につなげていけるため、実は最強セールスになり得ます。心さんからは、女性ならではの柔軟な”おもてなし力”と、一方で、男性顔負けの物怖じしない堂々とした”アテンド力・潔さ”を感じますので、やがて、こちらの親子は実装業界におけるMEK製リーサルウェポンになることでしょう。
(メイショウ㈱ 川杉社長)

西田電機株式会社様の上田大介さんはハーネスを愛するあまり、自らデザインしたというハーネスに包まれた白衣を身にまとい、自社ブースでの接客はもちろん、定期的に会場を練り歩き、盛り上げていました。

衣装は1年以上前から制作を開始し、ハーネスが増え続けていくだけでなく、気がつけば発光もしていたようです。さらに今ではハーネスは髪の毛にまで侵食しています。

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